居合は「常に居て急に合わす」の言葉に由来があると言われ、古来の伝統文化であり日本刀の操法に由来する武術の一つです。 戦場における様々な想定において、刀が鞘に納まった状態から刀を抜いて我を襲ってくる相手の不意の攻撃に対して速やかに臨機応変に勝つ。勝負を抜刀の一瞬にかける居合の修業は、死生一如、動静一貫をめざす心身鍛錬の道です。先人達が生命を掛けて築きあげてきた闘争の術です。 但し、人を殺すことは決して目的でありません。己を守り戈を治めさせる、即ち治安治国の術です。 「人に斬られず人斬らず､ただ受け止めて平らかに勝つことなり｣ 重信流滴水塾では、その居合の根源である「夢想神傳重信流」を稽古し、受け・受け流し・往なし・払い捨て・切り結び・払い上げ等の同時に攻防できる昔ながらの武士の業を継承しつつ、滴水塾に深いご縁のあった額田長・橋本正武両範士九段が取り組んでいらっしゃった｢全日本剣道連定居合｣も稽古しております。